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満開の藤の花はあでやかで品があり、老若男女、さらには時代を問わず人々を魅了し続けています。藤の見ごろは5月。ゴールデンウィークのお出かけに藤の名所に行かれてはいかがでしょうか。せっかく見に行くんだから、日帰りでせわしなく見るよりも、じっくりと時間をかけて観賞したいものですね。
藤の花には、桜とはまた違った魅力があります。満開の藤棚の下で、その魅力を堪能するには、やはり藤の名所や藤まつりに行ってみるのが一番ではないでしょうか。旅行客が多い期間ですから、旅行プランの作成や宿の予約は早めに済ませておきましょう。
<白井大町藤公園/兵庫県朝来市>
藤の花が咲く時期のみ開園する白井大町藤公園。7000平方メートルの公園に、山陽随一ともいわれる幅4m・総延長500mにもなる藤棚が設けられています。風にそよぐ1m45cmもの花房は、見ているだけで優雅な気分に浸れます。
藤の花といえば、紫色の小さな花がいくつもついた長い花房を思い浮かべます。でも実は、藤の花にもいろいろな種類があるんです。せっかく藤のお花見に行くのなら、どんな種類があるかも知っておきましょう。
・九尺藤……長いものでは2mにもなる花房をつけます。花の色はやや濃い目の紫。花つきは多少まばらですが、長く美しく咲く品種なので、藤棚としての見栄えはすばらしいです。
・六尺藤……150cmほどに成長する長い花房が特徴。九尺藤と比べて少し花の色が薄いです。
・紫加比丹藤……15〜20cmほどの花房ですが、大きな花が花房全体で一気に開花します。
・白加比丹藤……花の色が白というほかは、紫加比丹藤と同じ特徴を持つ藤です。
・紫藤……花房は40〜50cmです。花は小さめで色は紫です。葉がやや細く薄い点が特徴です。
・八重黒龍藤……珍しい八重咲きの藤で、牡丹のようにふわふわの花びらが特徴。花の色は濃い紅紫色で花房は20〜30cmほどです。
・野田長藤……花のつき方は粗め。1mを超える花房をつけるものもあります。
・白野田藤……昭和白藤の別名を持ち、白い花をつける品種。白加比丹藤よりも花房は長く60cmほどになります。花は小さく遅咲きです。
・曙藤……開花から成熟する間に、花の色が朱色がかったピンク色から白く変わっていきます。遅めに開花する品種です。
・黒竜藤……丈夫で育てやすい品種なので、すぐに花を咲かせます。花は濃い藤紫色。花房は20〜30cmです。
・薄紅藤……その名の通り、薄紅色の花を咲かせる藤です。開花から時間が経つと、花の色が白く変化していきます。4月中旬頃には開花します。
・野田藤……「吉野の桜、野田の藤」と並び称された大阪・野田で、古くから人々を楽しませてきたことから、その名がつけられました。
・麝香藤(じゃこうふじ)……白い色をしている藤の花です。「ジャコウ」という名の通り、ムスクのような強めの香りが特徴的です。
・昭和紅藤……フジ属の中で紅色がもっとも濃い品種。樹齢を重ねるほど花のつきがよくなり、花房の見栄えもよくなります。花房の長さは10〜15cmほどと小ぶりです。
主なものだけでも、藤の花にはこれだけの種類があります。全国の藤の名所の中には、それぞれウリにしている藤の種類が異なっていたりします。せっかくお花見に行くのなら、1ヵ所だけではもったいない!ゆったりめのスケジュールを組んで、ルート上の近くの藤の名所をぐるっとひと巡りしても◎。